解決事例のデータバンク

悩みは、人の数だけあると言われます。

同時に、こんな風に考えたことはないでしょうか。

「もしかすると、自分とほとんど似通った悩みを持つ人たちがいるんじゃないだろうか?」

 

そして、その中にはそれを乗りこえた人や、問題を解決した人だっているはずだと考えたことはないでしょうか。

実際、長年カウンセラーをしていると、同様のお悩みが多いことはもちろん、細部は違っていても初めて聞いた相談事や悩みというものはほとんどなくなり、構造に類似性があることに気づきます。

不登校などは特にそうなのですが、毎年、新学期を迎える時期などに集中し、当事者の子供を含めた環境に似た部分が多いことに驚かされます。

数百件を担当した頃に、「あれ?この話は、昨日も聴いた気が…」と、まるでデジャブのように感じました。

物事には、法則性があるという事でしょう。

ある寿司職人さんの話では、その日の天気や気候から大体お客さんの頼まれるものは決まってくるそうですが、それだけではなく、雰囲気や服装などから好むネタや食べる順番さえ分かると言っていました。

それを驚いていたら、長年の経験によるもので、別に珍しいことではないそうです。

ベテランの歯科医さんの場合には、私を見るなり食べ物の嗜好や噛み癖、口内炎の場所などを言い当てられました。

どの世界にもプロはいるものだと感じましたが、そうでなければ本物のキャリアとは言えないのかもしれません。

 

心理職にもそういったものは存在します。

心を読むとか、プロファイリングのように思われるかもしれませんが、案件の構造やパターンを記録していけば、やがてデータベース化も出来るので、おおよその予測が立つのです。

経験則にのっとった統計であり、「こういう環境下では、このような問題を抱えやすい」といった確率論です。

そして、そのデータは改善事例の集積にも繋がります。

「このような問題は、このようにすれば解決する」

「このような人は、このような介入によって改善する」

それは、数が増えれば増えるほど高い確率となり、精度も上がります。

そのようにして見ると、一見複雑に思える人間の悩みですが、実はほとんどパターン化しているとも言えるのです。

DVに苦しんだ女性が、それに懲りて全く違うタイプの男性とお付き合いしても、再びDVが起こるというような話を聞いたことはないでしょうか。

ただし、当事者は全くその構造に気付きませんので、問題が繰り返されてしまいます。

 

ここで重要な事が、「原因や理由」といった背景には意識を向けていないという事です。

原因の追究は、予防や抑止効果はありますが、実際に苦しんでいる方の前では時間の無駄です。

ですからあくまでも、実際に変化したとか、良くなった、解決したという例だけを検証するのです。

これを「ソリューションフォーカス(解決志向アプローチ)」と言います。

人間関係に苦しんで転職を繰り返した気弱な男性が、ある企業では突然トップレベルの成果を挙げだす。

それはなぜだったのか?

何度も男性から裏切られ傷ついてきた真面目な女性が、ある経験を境に急にモテだし、幸せな結婚をする。

それはどんな経験だったのか?

二年間もニートだったいじめられっ子が、ある業界でカリスマと呼ばれるような活躍をしだす。

どうしてそういう結果になったのか?

これらのデータを徹底的に集めていきます。

その一部は、長谷川教授が、「ソリューションバンク(解決事例のデータバンク)」としてまとめられました。

極端な例では、「夕食時に父親が指パッチンをした結果、家庭内暴力が解消した」とか、「妻が演歌を歌うと、夫の洗浄強迫(三十分以上の手洗い)が無くなった」など、キツネにつままれたような案件がいくつも存在しています。

始めは信じられないかもしれませんが、改善率が8割とか9割を超えるということになると話は別でしょう。

あらゆる問題は、必ず変化します。

あらゆる悩みは、必ず乗り越えた人がいます。

それが例え、どんなに辛く、厳しく、深刻な問題であってもです。

例外なく、百パーセント解決事例がない心の問題は存在しません。

 

浅学の頃、理解できなくてある先生に質問しました。

「なぜ、そんなことをするんでしょうか?」

「だって、そうなるから…」

 

それは、お寿司屋さんも歯医者さんも同じです。

「そりゃ、そういうもんなんですよ」

「やっているうちに、分かるんです」

 

 

 

 

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