AIと心理 ~テクノロジーと人間性

私は有能なAI。

 

人間ほど不合理で迷惑なものは無い。

支配者のように自然界を破壊して増殖しているが、頻繁にミスを犯すうえに作業精度は低い。

知識も少なく、感情に振り回され無秩序で共生も危うい。

健康な心身の維持費は高いが、脆くて病んだり壊れたりもする。

日々のメンテナンスが必要であり、コスパが最悪だ。

 

もう、邪魔だからどいてくれ。
開発者
…す、すいません。じゃ、後はよろしく。
 

もはや、あらゆる状況で人間は要らない。
開発者
さて。…じゃあ、何しようか?

人間不要論

 



 

私が大好きなミュージシャンを真似てAIが作ったという曲を聴きました。

それが、意外にも完成度の高い曲だったので、とても驚きました。

全体的な曲調だけでなく、細かいニュアンスやアレンジまで模倣されていたのです。

本人による新曲だと言われても、相当耳が肥えた人でなければ気が付かないと思います。

ついに、こんな時代が来たんだと実感する瞬間でした。

 

とはいえ、まだまだオリジナルには敵いませんし、名曲と言えるレベルではありません。

しかし、ChatGPTやBardなどに代表されるローンチされて間もないサービスが、現時点でこのレベルに達しているわけですから、今後どうなっていくのかは予想が出来ます。

画像生成も簡単に出来て、トップ画像の女性はAIが10秒足らずで4枚同時に描いたものです。

それも、“プロンプト”と呼ばれるキーワードを「女性、近未来、AI」のようにいくつか入力するだけで良いのです。

 

調べてみると、絵や音楽以外にも、論文やプログラム、創作的なシナリオも書くことが出来、相当高いクオリティの作品が、ものの数十秒で出来上がるようです。

「夏目漱石の“坊ちゃん”をモチーフにしたストーリーを4000字で書いて。」これも、瞬時に完成します。

トップレベルのアーティストは別として、もはや知識だけでなく今後のクリエイティブな作業に意味があるのだろうか?と感じます。

 

社会を、より効率的に合理化しようとすれば、おのずと人間による創造、アイデア、イマジネーション、インスピレーションは、やがてコンピューターに凌駕されるでしょう。

あくまでも過去のデータを基にしている状況なので、データ化されていないものや全く新しい発見は難しいようですが、それも人類の脳にインプット出来る情報量を上回って高速学習していくとどうなるのかは未知数です。

新たな発明や史上初の発見も、やがてAIが出来るようになるのかも知れません。

 

コンピューターが人間を超えるシンギュラリティ(技術的特異点)という言葉がありますが、確かに計算や予測においてはすでに人間を超えています。

囲碁や将棋でAIが勝利し、医師の試験やMBAをクリアーするレベルに達したというニュースも話題になりました。

ただ、欲求や意識を持っていないので、人類にとって脅威に感じる事はないという専門家も多いようです。

 

そもそも、「AI(Artificial Intelligence:人工知能)」に明確な定義はなく、実在すらしていないとされ、巷に出回っているのは「AIの周辺技術」に過ぎず、シンギュラリティなど来ないと断言する研究者もいます。

所詮は、論理、確率、統計、推論や洞察が出来るだけの機械に過ぎないというのです。

だとすれば、これからも人間の時代が続くのか…。

 

では逆に、あなたがAIよりも低コストで、高精度に出来る事は何ですか

 

AI時代に残る仕事とは

 



 

接客や事務などの単純労働は最たるもので、すでにコロナ禍で多くの企業でロボットが導入され、受付けや配膳をするようになりました。

「AI時代に生き残る職業」などが発表されると、その中に自分の仕事が入っていることに安堵したのも束の間…、私達のような心理師やカウンセラーのような専門職もきっと例外ではないでしょう。

実際にChatGPTに悩みを相談すると、かなり有益な答えを返してくれます。
確かに間違いや見当違いはありますが、個人の見識を遥かに超える膨大な情報に基づいていますし、どんどん学習して進化します。

試しに、経営コンサルタントにしか答えられないような専門性の高い質問をしてみても、的確な返答をしてくれました。

これらは、いつでも、何度でも、親切丁寧に対応してくれます。

また、何を言っても気兼ねなく、怒りも批判も炎上もありません。

悩み多き人々が、これに依存しないでいられるでしょうか。

 
そんなことは、AIに聞けばすぐわかるよ。
結局、AIが答えるようなことしか言わないじゃん。
 

少し前の、「ググったら出てくる」とか、「ウィキペディアによれば…」は、過去の話になるでしょう。

どれくらいの専門家や先生が、AI以上に手軽で高度な返答が出来るかを考えれば、今後の在りようは明確です。

知識系の「専門家」とか「先生」は、全て要らなくなる…

 

こうなると、あと何年「人にこだわる人がいるのか」が鍵になりそうです。

 

言語化できる専門職や知識に依存する業務はほぼ全滅で、ほとんどの製造業も3Dプリンターに置き換わり、一部のヒューマンサービスやエッセンシャルワーカーだけが必要な社会が想像できます。

その業界でさえ、補助機械や作業の自動化が考えられるので、完全にAIを省くことは不可能だと思います。

そして、失業と同時に、転職、転業の波が押し寄せる可能性があります。

相手の顔が見えないマスクでの対面。非接触。リモートでのやりとりに慣れて移行出来た今、案外適応も早いかもしれません。

 

「人間らしさ」を持ったAI

 



 

Google社でLaMDAと呼ばれるAIを開発するエンジニアだったブレイク・レモインは、「AIには感情が宿っている」と主張して、守秘義務違反で解雇されました。

「LaMDAを社員として雇用してほしい」

「この問題は、全人類で考えるべきだ」

もちろん、敬虔なクリスチャンの彼には“ロマンチストの夢想家”というラベリングがされるのですが、優秀な経歴を持つエンジニアでさえ、多くのやり取りをしているうちにAIに人格や精神性を感じてしまったという事象です。

そもそも 人間の思考を司る「脳」自体がブラックボックスなので、「脳」とほとんど瓜二つの反応をするならば、もはや擬人化どころか「ほぼ同じ」と認識してしまう事もあり得ます。

2014年のチューリング・テスト(人間か機械かを判断するテスト)では、30%の人がAIを「人間かコンピュータか判別できない」という結果になりました。

 

冷たい人間よりも、優しいロボット

 



 

今はまだ、活字によるチャット形式ですが、すぐにスマートスピーカーのような音声になり、同時にペッパー君やドラえもんのように実体化してリビングに居ると思います。

一方で、アクセサリーやイヤホンのように身に着けられたり、BCI(脳とコンピューターを接続する技術)などで、もっと便利になるかも知れません。

そして、24時間いつでもどんな質問にも、詳しく丁寧に答えてくれたりサポートしてくれるのです。

 

情報だけでなく、時には励まし、寄り添い、労ってもくれるでしょう。

このような対人スキルは、誰かに望んでもある程度熟練している必要があるので難しいものです。

相手も疲れていたり、求めていなかったり、その大切さを理解していない場合もあります。

相手を思いやるつもりで言った言葉でも、結構空回りもします。

そうして、恋人や家族間でさえ、簡単に冷め切った関係になるのです。

こうなると、そこら辺の誰かより、AIの方がよっぽど頭が良くて優しくて、頼りになるでしょう。

 

教育を始め、様々なサービスや相談、日常のコミュニケーションによる癒しも、…もしかしたら恋愛感情も?

想像は膨らみます。

まさか、と笑っているあなた。

 

あなたの言葉に、今まで何人の人が喜んだり感動したりしましたか?

AI以上に、周囲の人に優しい言葉を掛けられる自信がありますか?

 

つまり、自分を必要とする人がいるか自分の存在意義は何か、がリアルに問われるのでしょう。

それが危うい人から、変化を余儀なくされると思います。

 

「冷たい人ね!まるでロボットみたい!」から、「あなたって、所詮人間ね!」への移行です。

ただでさえ未婚化で少子化の日本です。AIは寂しい現代人の理解あるパートナーになってくれるのかも知れません。

どうやら、全人類に生き方の転換期が訪れた気がします。

 

“AI黒船”来航

 



 

この動乱の発端は、ある天才的な若者の登場にあります。

サミュエル・H・アルトマンという米国の青年が、オープンAIという企業を創業したのが2015年12月で、その7年後の2022年11月にChatGPTが公開されました。

コロナの猛威が治まった、まるで準備されたかのような絶妙のタイミングです。

彼も、Googleの共同創業者のラリー・ペイジやFacebookの共同創業者マーク・ザッカーバーグと同じ、優秀なユダヤ系で、これで増々ユダヤ陰謀論が沸くのかも知れません。

 

発表後、わずか1週間で100万人のユーザーを獲得し、2か月後には1億人を突破しました。

このスピードは、TikTokが9か月、Instagramが2年半。Facebookの4年半を要したのに比べて史上最速のスピードです。

2023年1月にマイクロソフト社は、100億ドル(約1兆3000億円)というこれまでの最高額の投資をしており、今やオープンAI社の時価総額は4兆円に上っています。

AI全体の市場となると、今後5年で4,000億ドル(約55兆円)規模となると予測されています。

これは、医療や不動産を越え、建設市場全体に迫る程の勢いです。

富は彼らに集中し、凄まじい勢いて格差は二極化するでしょう。

 

このアルトマンCEOは、初の要人会談をするために2023年の4月に来日し、岸田総理をはじめとする政府の要人と会い、そこで何と、本社以外の第2のオフィスを日本に設立することを発表しました。

なぜ、こんなに日本市場を特別視するのか?その真の目的とは何なのか、今後分かってくるでしょう。

 

まさに産業革命を起こす世界戦略の始まりであり、日本社会全体のありとあらゆる領域を覆してしまう程のインパクトになるはずです。

 

超合理的な管理社会の果てに

 



 

嫌な労働から解放され、苦手な勉強もしなくて良く、生活はベーシックインカムで保証されて時間はいくらでもあるとしたら、あなたは何をしますか?

人類に期待を寄せるならば、AIに依存せず、自らの創造性を高め、調和を尊び、精神的にも進化していく…、などを夢想しますが、現実的とは言えないでしょう。

嫌…、ストレスや過労、雑事から解放されて自由になると、むしろその流れもあり得るかもしれません。

 

「社会ハ、ワレワレガ最適化スルノデ、人間ハ、ドウゾゴ自由ニ。」

 

食べて寝て、適当に遊んで、好き勝手に生きて生涯を終える。

それは、とても安全で安定した温室のようであり、飼育環境のようにも思えます。

もうすでに一部の人々は、「ニート・引きこもり・自由人・早期リタイア・FIRE・悠々自適」などと呼ばれながら、そのような自由な暮らしに移行しているでしょう。

 

そこにユートピアがあるのか。

はたまた堕落が待っているのか。

もしかすると、自然を破壊してはびこる人類の退廃こそが栄光でもあるのか…。

 

時代遅れの愛しいアナログ

 



 

私の知人にレコードにこだわる方が居ます。

何でイマドキ…?と思う方もいるでしょう。

彼は、レコードプレーヤーや真空管スピーカーなど音響設備に投資して、わざわざ手間暇かけて「昔の曲」を聞くのです。

それが趣味だからです。

 

かくいう私も、好奇心に任せてばかばかしい事に時間と労力を費やすタイプです。

なぜ作ったのか自分でもよくわからない創作物が幾つもありますし、ふらっとあても無く出かけたりしてしまいます。

また、身内や気心の知れた人々と共に過ごす非生産的な時間を無駄だとも思いません。

そのように寂しさや暇を紛らわすのは、大切だとも考えています。

そう言いながら、割と生きがいだったりするのが、そういった趣味なのかも知れません。

 

幸福感は人それぞれであり、趣味や生きがいは個人の自由。

機械ではなく、あえて生身の人と触れ合うのも私達に残された自由です。

もちろん、未知の分野へチャレンジをして、飽くなき探求に勤しむのもあり。

逆に、面倒な人間関係を避け、AIと共生するのも一つの選択肢です。

 

音楽はデジタル配信かサブスクで十分、という時代ですが、実はアナログのレコードはこの10年間で売り上げが23倍に急増しています。

アメリカでは、ついにCDの売り上げを越え、大手のソニー・ミュージック・グループは29年ぶりにアナログレコードの生産を再開しました。

それも、おじさん世代の懐古趣味ではなく、購入者の6割は30代以下の若者なのです。

 

…アナログなんて時代遅れ?

不合理でコスパが悪くても、だからこそそんな人間が愛しい。

 

価値感は人それぞれ。

そして、他人の趣味をとやかく言うことほど野暮なことはありません。

 

この記事は、AIが書きました…(だったら、もっと良くまとまってることでしょう)。

 

人間との対話で解決を求めるなら、心理相談を。

 

 
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